新生児のうんちの色は、生後すぐの黒っぽい胎便から始まり、2〜3日で緑色、その後黄色やマスタード色へと変化していきます。
母乳育ちの赤ちゃんは鮮やかな黄色になりやすく、ミルク育ちではクリーム色や黄土色寄りの便が多い傾向です。
つぶつぶとした白い粒が混ざるのは、母乳やミルクの脂肪分が固まったもので心配いりません。
一方、灰白色や赤色の便は胆道閉鎖症や出血など病気のサインである可能性があるため、母子手帳の便色カードで1〜3番に該当した場合はすぐ小児科を受診してください。
日々のおむつ替えで色・におい・回数を観察しておくと、赤ちゃんの健康状態の変化に早く気づけます。
新生児の正常なうんちの色は黄色・緑・茶色で母乳やミルクで変化する
新生児のうんちの色は黄色・緑色・茶色が正常な範囲であり、母乳かミルクかという栄養方法によっても色合いが異なります。
赤ちゃんのうんちに色がつく理由は、肝臓で作られる胆汁に含まれるビリルビンという色素が腸内で変化するためです。
母乳栄養の赤ちゃんとミルク栄養の赤ちゃんでは腸内環境や消化の過程が異なり、うんちの色・形状・においに違いが生じる背景となっています。
完母・完ミ・混合といった栄養方法ごとの特徴を把握しておけば、おむつを開いたときに落ち着いて判断できるでしょう。
ここでは、新生児の正常なうんちの色を黄色・緑・茶色・オレンジの順にくわしく解説していきます。
胆汁は赤ちゃんが脂肪分を吸収するお手伝いをするもので、うんちやおしっこの色の元になるものです。
引用元:国立成育医療研究センター
新生児のうんちが鮮やかな黄色やマスタード色なら健康な証拠
新生児のうんちが鮮やかな黄色やマスタード色をしている場合、消化機能が正常に働いている証拠と考えられます。
胆汁色素であるビリルビンが腸内で代謝されてステルコビリンという物質に変わり、便に黄色い色をつける仕組みが順調にはたらいている状態です。
母乳栄養の赤ちゃんは特にマスタード色や明るい黄色のうんちが出やすく、ミルク栄養の赤ちゃんは黄土色〜クリーム色寄りになる傾向があります。
新生児のうんちの色が黄色系統であれば、肝臓から胆汁がしっかり腸へ流れ出ている健康なサインといえるでしょう。
赤ちゃんの機嫌がよく母乳やミルクの飲みも良好なら、安心しておむつ替えを続けてください。
母乳栄養の赤ちゃんはマスタード色の水っぽいうんちが多い
完母で育てている赤ちゃんのうんちは、マスタード色で水っぽく、つぶつぶとした白い粒が混ざる特徴があります。
母乳に含まれるオリゴ糖がビフィズス菌の増殖を促し、腸内環境がビフィズス菌優勢になることで独特の酸っぱいにおいを帯びるケースが一般的です。
ヒト母乳栄養児の腸内では一般にビフィズス菌優勢な細菌叢が形成され、免疫系の発達に影響を及ぼすことが知られています。
引用元:京都大学 研究ニュース
排便回数も1日2〜5回程度と多めで、おむつ全体に広がるほどゆるいうんちが出ることも珍しくありません。
母乳栄養児の水っぽいうんちは下痢と見分けがつきにくいですが、赤ちゃんの機嫌がよく体重が順調に増えていれば正常な範囲と判断できます。
完母の赤ちゃんのうんちの色がマスタード色〜鮮やかな黄色であれば、健康なうんちの色そのものです。
ミルク栄養の赤ちゃんは黄土色〜クリーム色のうんちになりやすい
完ミで育てている赤ちゃんのうんちは、母乳栄養児と比べて黄土色やクリーム色に近い色合いになりやすい傾向があります。
ミルクに含まれるたんぱく質や脂肪の組成が母乳と異なるため、腸内での消化過程や腸内細菌のバランスが変わることが色の違いに影響しています。
形状も母乳栄養児よりやや固めで、ペースト状〜泥状のうんちになることが多いでしょう。
においも母乳栄養児の酸っぱいにおいとは異なり、やや強めの発酵臭を感じるケースがあります。
完ミの赤ちゃんのうんちの色が黄土色〜クリーム色の範囲であれば、消化吸収が順調に進んでいる目安として捉えてください。
新生児のうんちが緑色や黄緑色でも胆汁の酸化で起こる正常な変化
新生児のうんちが緑色や黄緑色をしていると驚くママ・パパは少なくありませんが、これは胆汁色素の酸化による正常な色の変化です。
うんちの色の元であるビリルビンは本来黄色い色素ですが、腸内で酸素に触れて酸化するとビリベルジンという緑色の物質に変わります。
おむつの中で時間が経過するとうんちが空気に触れるため、排便直後は黄色だったものが緑色に変化することも珍しくありません。
新生児のうんちの色が黄緑や薄い緑であっても、赤ちゃんの機嫌がよく母乳やミルクをしっかり飲んでいれば心配する必要はないでしょう。
緑色のうんちが出る仕組みと、栄養方法による出やすさの違いを以下でくわしく解説します。
緑色のうんちは腸内で胆汁色素のビリルビンが酸化したサイン
新生児のうんちが緑色になるのは、腸内で胆汁色素のビリルビンが酸化されてビリベルジンに変わったサインです。
肝臓で作られた胆汁は消化を助けるために腸へ分泌され、ビリルビンが便に黄色い色をつけますが、腸の通過時間が短いと酸化が進みやすく緑色になる場合があります。
間接ビリルビンは肝臓でグルクロン酸抱合されて直接ビリルビンになり、胆汁として排泄されます。直接ビリルビンは腸内細菌によってウロビリノーゲンに変わり、大部分は便として排泄されます。
新生児期は腸の動きが活発で排便回数も多いため、胆汁が完全に代謝される前に排出されて緑色のうんちになりやすい傾向があります。
深緑色のうんちであっても、赤ちゃんに嘔吐や発熱などの他の症状がなければ正常の範囲と考えられるでしょう。
うんちの色が緑っぽいという理由だけで不安になる必要はありません。
完ミや混合栄養の赤ちゃんは緑色のうんちが出やすい傾向がある
完ミや混合栄養で育てている赤ちゃんは、母乳栄養児と比べて緑色のうんちが出やすい傾向があります。
ミルクに含まれる鉄分が腸内で酸化されて緑がかった色に変化することが一因と考えられています。
混合栄養の場合は母乳とミルクの割合によってうんちの色が日々変わるため、黄色と緑が交互に出ることも珍しくありません。
完ミの赤ちゃんのうんちの色が薄い緑や黄緑であっても、体重増加が順調でおしっこの回数も正常なら心配は不要です。
栄養方法による緑色のうんちは病気のサインではなく、赤ちゃんの体が栄養を消化吸収している自然な過程の結果といえます。
新生児のうんちが茶色や濃い茶色に変わるのは消化機能の成長の証
新生児のうんちの色が黄色から茶色や濃い茶色に変化してきた場合、消化機能が発達してきた成長の証と捉えることができます。
生後数週間が経過すると腸内細菌の種類が増え、ビリルビンがより完全に代謝されてステルコビリンやウロビリノーゲンといった茶色の色素に変わりやすくなるためです。
特に生後1ヶ月頃になると腸の動きが安定しはじめ、うんちの色が落ち着いた茶色系統になってくるケースが増えてきます。
濃い茶色のうんちは大人の便に近づいている兆候であり、消化管の成熟が進んでいる目安として観察できるでしょう。
赤ちゃんの体重増加やおしっこの回数が正常であれば、茶色のうんちは健康な発達過程のひとつと安心してください。
オレンジ色のうんちは母乳やミルクの成分が影響した正常な色
新生児のうんちがオレンジ色に見える場合、母乳やミルクに含まれる成分が影響した正常な色である可能性が高いといえます。
母乳中のベータカロテンやミルクに添加されているビタミン類が腸内で代謝されると、うんちがオレンジがかった色になることがあります。
特に母乳を与えているママの食事にかぼちゃや人参などの緑黄色野菜が多い場合、赤ちゃんのうんちの色に反映されるケースも報告されています。
オレンジ色は黄色と茶色の中間的な色合いであり、便色カードでいえば4番〜7番の正常な範囲に収まることがほとんどです。
うんちの色がオレンジ系統で赤ちゃんの機嫌や飲みに問題がなければ、通常の色のバリエーションのひとつとして受け止めて差し支えありません。
新生児のうんちの色の変化を生後の時期別に解説|胎便から黄色への移行
新生児のうんちの色は生まれた直後から日々変化していき、生後の時期によって色や形状が大きく異なります。
出生直後の黒い胎便から黄色や緑色のうんちへ移行する過程は、赤ちゃんの消化機能が胎内から胎外の生活に適応していく証です。
この変化の流れを知っておけば、おむつを替えるたびに色が違っても慌てずに対応できるでしょう。
生後の日数ごとにうんちの色がどう変わるかを把握しておくことは、異常の早期発見にもつながります。
胎便から移行便を経て正常な黄色いうんちへと変わる一連の流れを、時期別に整理して解説していきます。
生後1〜2日目の黒い胎便は赤ちゃんが生まれて最初に出す正常なうんち
生後1〜2日目に出る黒い胎便は、赤ちゃんが生まれて最初に排出する正常なうんちです。
胎便はお腹の中にいる間に赤ちゃんが飲み込んだ羊水や消化管分泌液、胆汁、粘液などが混ざり合ったもので、生後すぐに排出されます。
胎便とは「生後2-3日以内に排出される粘稠な黒色無臭の便で、胎児の消化管分泌液、粘液、膵液、胆汁、胎脂を含む」と定義されています。
引用元:神戸大学 ニュースサイト
黒っぽい色に驚くママもいますが、胎便は母乳やミルクを飲む前の赤ちゃんが出す特有のうんちであり、病気のサインではありません。
通常は生後2〜3日で出し切り、その後は徐々に色が変わっていきます。
最初のおむつ替えで黒緑色の粘りけのあるうんちを確認できれば、赤ちゃんの腸が正常に動き始めた合図と捉えてよいでしょう。
胎便は黒緑色で粘りけがあり無臭なのが特徴
胎便の見た目は黒緑色で海苔の佃煮のような粘りけがあり、においがほとんどないのが最大の特徴です。
まだ母乳やミルクを消化した成分が含まれていないため、通常の便とは大きく異なる性状をしています。
色は黒〜黒緑色で、おむつにこびりつくような粘稠な質感があるため、拭き取りにくいと感じることもあるでしょう。
胎便の量は個人差がありますが、生後48時間以内に排出されるのが一般的です。
黒っぽい色をしていても胎便であれば正常な経過であり、おむつ替えの際にはぬるま湯で優しく拭き取ってあげてください。
生後48時間以内に胎便が出ない場合は小児科への受診が必要
生後48時間を経過しても胎便が排出されない場合は、消化管の通過障害など何らかの異常が隠れている可能性があるため、小児科への受診が必要です。
正常であれば生後24時間以内に最初の胎便が排出されるケースが多く、48時間を超えても出ない場合は医師による評価が求められます。
先天性の腸閉塞や腸の形態異常、ヒルシュスプルング病などが原因となっている可能性も否定できません。
産院に入院中であれば担当の医師や助産師に相談し、退院後であればかかりつけの小児科を受診してください。
早期に原因を特定することで、適切な対応につなげることができます。
生後3日〜1週間で黒緑色から黄色へうんちの色が変わる移行便の時期
生後3日頃から1週間にかけて、うんちの色は黒緑色の胎便から徐々に黄色へと変わっていく移行便の時期に入ります。
母乳やミルクを飲み始めることで消化管に新しい栄養成分が流入し、胎便の成分と混ざり合って黒緑色〜暗い黄緑色の移行便が出るようになります。
この時期のうんちは色にムラがあり、1回のおむつ替えで黒っぽい部分と黄色っぽい部分が混在していることも珍しくありません。
生後4日目頃になるとうんちの色は黄緑色〜黄色へと明るくなり、形状もゆるいペースト状に変化していくでしょう。
移行便から黄色いうんちへの変化が順調に進んでいれば、赤ちゃんの消化機能が正常に立ち上がっている証拠です。
生後1ヶ月頃の赤ちゃんのうんちの色は母乳かミルクかで違いが出る
生後1ヶ月頃になると赤ちゃんのうんちの色は安定してきますが、母乳かミルクかによって色合いに明確な違いが出てきます。
腸内細菌叢が確立しはじめる時期であり、栄養方法に応じた腸内環境の違いがうんちの色・形状・においに反映されるようになります。
完母の赤ちゃんは鮮やかな黄色〜マスタード色のゆるいうんちが多く、完ミの赤ちゃんは黄土色〜クリーム色でやや固めのうんちが出やすい傾向があるでしょう。
混合栄養の場合は母乳とミルクの割合で色が日々変動するため、黄色と緑が入り混じるケースもあります。
生後1ヶ月検診の際にうんちの色や回数について心配があれば、小児科医に相談する良い機会として活用してください。
完母の赤ちゃんは黄色でゆるいうんち、完ミは黄土色で形がある傾向
完母の赤ちゃんのうんちは黄色〜マスタード色でゆるく水っぽい形状が特徴的で、完ミの赤ちゃんのうんちは黄土色〜クリーム色でやや形のあるペースト状になる傾向があります。
母乳に含まれる乳糖やオリゴ糖が腸の動きを活発にするため、完母の赤ちゃんは排便回数が多く1日5回以上になることも珍しくありません。
母乳栄養の赤ちゃんでは「尿の色が薄く、1日8回程度おむつをしっかり濡らしている。便は1日2〜5回程度」が正常の目安とされています。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS
完母と完ミのうんちの主な違いを以下に整理しました。
- 完母:マスタード色〜鮮やかな黄色で水っぽく、酸っぱいにおいがある
- 完ミ:黄土色〜クリーム色でペースト状〜泥状、やや強めの発酵臭がある
- 混合:母乳とミルクの割合によって黄色と緑の中間的な色になることが多い
完ミの赤ちゃんは排便回数が1日1〜3回程度と少なめになる場合もありますが、うんちが硬すぎず赤ちゃんが苦しがっていなければ問題ありません。
栄養方法ごとのうんちの特徴を把握しておくことで、日常の健康チェックに自信を持って取り組めるようになるでしょう。
新生児のうんちに白い粒やつぶつぶが混ざるのはミルクの脂肪で心配なし
新生児のうんちに白い粒やつぶつぶが混ざっている場合、母乳やミルクの脂肪分が消化しきれずに固まったものである可能性が高く、心配する必要はありません。
赤ちゃんの消化機能はまだ発達途中であるため、脂肪やカルシウムなどの成分が完全に吸収されずに白い粒として便に出てくることは自然な現象です。
特に母乳栄養の赤ちゃんは母乳中の脂肪球が小さな粒状になって便に混ざりやすく、つぶつぶが目立つケースがよくあります。
白い粒が混ざっていても、うんち全体の色が黄色〜緑〜茶色の正常な範囲であれば問題ないと考えてよいでしょう。
ただし、うんち全体が白っぽい色をしている場合は別の疾患の可能性があるため、白い粒が部分的に混ざっているのか全体が白いのかを区別して観察することが大切です。
新生児の危険なうんちの色とは?白・赤・黒は病気のサインの可能性
新生児のうんちの色には、すぐに医療機関を受診すべき危険な色が存在します。
白っぽい色・赤い色・黒いタール状の色は、胆道閉鎖症や腸重積症、消化管出血といった重大な病気のサインである可能性を否定できません。
正常な黄色〜緑〜茶色のバリエーションとは明らかに異なるこれらの色は、赤ちゃんの体内で何らかの異常が起きていることを示唆しています。
早期発見・早期治療が予後を大きく左右する疾患もあるため、うんちの色に異変を感じたら迷わず小児科を受診してください。
ここでは、白・赤・黒のうんちが出た場合に疑われる病気と対応方法を解説していきます。
うんちの色が白っぽい・灰色・クリーム色のときは胆道閉鎖症の可能性がある
新生児のうんちの色が白っぽい・灰色・グレーに見える場合、胆道閉鎖症などの胆汁排泄障害が疑われるため、1日も早い小児科受診が求められます。
胆汁が腸に流れてこないと便に色がつかず、白色〜灰色の便が出るようになる仕組みです。
胆道閉鎖症は、新生児および乳児の肝臓と腸を結ぶ胆管がふさがるために、肝臓から腸へ胆汁を出すことのできない病気です。
引用元:国立成育医療研究センター
白っぽいうんちが出た場合に注意すべきポイントを以下に整理しました。
- うんち全体が白〜灰色〜薄いクリーム色をしている
- 便色カードの1番〜3番に近い色である
- 皮膚や白目が黄色く、尿の色が濃い茶色をしている
これらの症状がひとつでも当てはまる場合は、胆道閉鎖症やその他の肝胆道系疾患の可能性を考慮し、速やかに小児科医または小児外科医の診察を受けてください。
白いうんちは便色カードを活用して早期に発見することで、赤ちゃんの予後に大きな差が生まれます。
胆道閉鎖症とは胆汁が腸に流れなくなる病気で早期発見が重要
胆道閉鎖症は肝臓と腸をつなぐ胆管が閉塞して胆汁が腸に流れなくなる疾患で、早期に外科手術をおこなわなければ肝硬変に進行する危険性があります。
日本では年間およそ100人前後の赤ちゃんが発症するとされ、生後60日以内に葛西手術と呼ばれる治療をおこなうことで予後が改善する可能性が高まります。
閉塞性黄疸では、胆汁色素(ビリルビン)の腸管への排泄低下あるいは途絶のために灰白色便が観察される。
胆道閉鎖症の主な症状は、白〜灰色のうんち・黄疸の遷延・濃い茶色の尿の3つです。
黄疸が生後2週間を超えても続いている場合は、生理的黄疸とは別に胆道閉鎖症を含む病的黄疸の可能性を検討する必要があるでしょう。
便色カードを活用した日常的な観察が、この病気の早期発見につながる最も有効な手段となっています。
便色カードの1〜3番に近い白い色は1日も早く小児科を受診する
便色カードの1番〜3番に近い白い色のうんちが出た場合は、1日も早く小児科を受診することが重要です。
厚生労働省が公開している便色カードでは、1番〜3番に該当する色を危険な色として位置づけています。
便色カードでは、1番〜3番に近い色の場合、胆道閉鎖症などの病気の可能性があるので、「1日も早く小児科医、小児外科医等の診察を受けてください」とされています。
引用元:厚生労働省 便色カード
受診の際はうんちがついたおむつをそのまま持参するか、スマートフォンで撮影した画像を小児科医に見せると、正確な判断に役立ちます。
4番〜7番の正常な色だったうんちが急に1番〜3番に近い色に変化した場合も同様に受診が必要です。
便色カードの3番と4番の境界は判断が難しいため、少しでも迷ったら自己判断せずに医療機関に相談する姿勢が赤ちゃんの命を守ることにつながります。
ロタウイルス感染による白い下痢は嘔吐や発熱を伴うことが多い
白いうんちの原因は胆道閉鎖症だけではなく、ロタウイルス感染によっても白色〜クリーム色の水様性下痢が生じる可能性があります。
ロタウイルスに感染すると腸の消化吸収機能が低下し、胆汁が十分に混ざらない状態で便が排出されるため、白っぽい色になることがあります。
胆道閉鎖症との違いとして、ロタウイルス感染では嘔吐・発熱・激しい下痢といった急性の症状を伴うケースが大半です。
白い下痢に加えて赤ちゃんがぐったりしている・おしっこの量が減っているといった脱水のサインがあれば、早急に小児科を受診してください。
ロタウイルスによる白い下痢と胆道閉鎖症による白い便では対応が異なるため、医師による鑑別診断が不可欠といえます。
赤いうんちや赤茶色の血便は腸重積症や出血の疑いで早めの受診が必要
新生児のうんちに赤い血が混ざっている場合や、うんち全体が赤茶色をしている場合は、腸重積症や消化管出血の疑いがあるため早めの受診が必要です。
血便の色や性状から出血の部位や原因をある程度推定できることが医学的に知られています。
一般に胃や十二指腸からの出血は黒色タール便、小腸からの出血はアズキ色の便、大腸から肛門までの出血はイチゴジャム様の便または鮮血便というように、血便の色や性状から出血の部位や原因を推定することができます。
赤い便が出たときに確認すべきポイントを以下にまとめました。
- うんちにイチゴジャムのような赤い粘液が混ざっているか
- 鮮やかな赤い血が表面についているだけか、全体に混ざっているか
- 赤ちゃんが激しく泣いたり、顔色が悪くなったりしていないか
赤茶色の血便は腸重積症や腸回転異常症など緊急性の高い疾患の可能性もあるため、うんちがついたおむつを持参して小児科を受診することが重要です。
イチゴジャム状の便は腸重積症の可能性があり緊急度が高い
赤ちゃんのうんちがイチゴジャムのように赤い粘液と血が混ざった状態である場合、腸重積症の可能性があり緊急度が高い症状です。
腸重積症は腸の一部が隣接する腸の中にはまり込んでしまう病気で、生後3ヶ月〜2歳頃に多く発症しますが、新生児期にも起こりうる疾患です。
典型的な症状として、周期的な激しい啼泣・嘔吐・イチゴジャム状の血便の3つが挙げられます。
発症から時間が経過すると腸の壊死につながるおそれがあるため、イチゴジャム状の便を確認した場合は夜間や休日でも救急外来を受診してください。
早期に治療をおこなえば高圧浣腸で整復できるケースが多く、時間の経過が予後を左右する疾患といえます。
赤い食べ物やジュースが原因の赤いうんちなら問題ない
赤いうんちの原因がすべて病気というわけではなく、ママが摂取した赤い食べ物やジュースの色素が母乳を通じて赤ちゃんのうんちに影響する場合もあります。
トマトジュースやビーツ、赤い着色料を含む食品をママが多く摂取した際に、うんちがやや赤みを帯びるケースが報告されています。
この場合は赤ちゃんの機嫌がよく、嘔吐や腹部の張りといった他の症状がないことが判断の目安になるでしょう。
ただし、食べ物由来の色か血液由来の色かを保護者だけで正確に判断することは難しいため、迷った場合は小児科医に確認するのが安全です。
赤いうんちが出たら、まずは落ち着いてうんちの状態を写真に記録し、赤ちゃんの全身状態を観察することから始めてください。
胎便以降に黒いタール状のうんちが出たら消化管出血やメレナの疑い
生後2〜3日で胎便が出し切られた後に黒いタール状のうんちが再び出た場合、上部消化管からの出血を示すメレナの可能性があるため、緊急の受診が必要です。
黒色タール便は胃や十二指腸からの出血が消化管を通過する過程で酸化されて黒くなったもので、胎便とは発生の仕組みが根本的に異なります。
新生児の下血は新生児メレナとよばれます。生後2-4日頃に吐血とタール便を認めることがあり、大部分は新生児期のビタミンK欠乏を原因とします。
引用元:獨協医科大学埼玉医療センター小児外科
胎便の排出が完了した後に黒いうんちが出る場合は、消化管出血の可能性を考えて速やかに医療機関を受診してください。
新生児メレナの多くはビタミンK製剤の投与で予防・治療が可能であり、早期対応が赤ちゃんの安全に直結します。
新生児メレナはビタミンK不足による出血で生後数日に起こりやすい
新生児メレナはビタミンKの不足によって血液が凝固しにくくなり、消化管から出血が起こる疾患で、生後2〜4日頃に発症しやすいとされています。
ビタミンKは胎盤を通りにくい性質があり、生まれたばかりの赤ちゃんは体内のビタミンK量が少ない状態にあります。
ビタミンKは胎盤を通りにくく、新生児早期には腸内細菌からのビタミンKの補給が少ないなどの理由により、新生児ではビタミンKが欠乏状態にあります。
引用元:獨協医科大学埼玉医療センター小児外科
現在の日本では出生時・生後1週間・生後1ヶ月の計3回、ビタミンK2シロップを赤ちゃんに投与する予防策が広くおこなわれています。
この予防投与により新生児メレナの発症頻度は大幅に減少しましたが、母乳中のビタミンK含量が少ないこともあり、完全にリスクがなくなるわけではありません。
ビタミンK2シロップの投与スケジュールを確実に守ることが、新生児メレナの予防において最も重要な対策です。
黒い粒が混ざる程度なら母乳中の血液を飲んだ仮性メレナの場合もある
うんちに黒い粒が少量混ざっている程度であれば、真性メレナではなく仮性メレナの可能性があります。
仮性メレナとは、赤ちゃんが分娩時に飲み込んだ母体の血液や、授乳時にママの乳頭からの出血を飲んだことで便に血液成分が混ざる現象です。
生まれたばかりの赤ちゃんが分娩の際に飲み込んだ母体の血液を便中に排泄することがあります。これは新生児仮性メレナといい、特に治療の必要がない状態です。
引用元:獨協医科大学埼玉医療センター小児外科
母体の血乳を飲んだ場合は吐物や便に血液が混じることがありますが、全身状態・哺乳力ともに良好です。
仮性メレナの場合は赤ちゃんの全身状態に問題がなく、自然に改善するため治療は不要とされています。
ただし、黒い粒が真性メレナか仮性メレナかの判断は保護者だけでは困難なため、黒い粒が混ざるうんちを確認したら念のため小児科医に相談することが望ましいでしょう。
新生児のうんちの色で異常を感じたらおむつごと小児科医に見せるのが確実
新生児のうんちの色に少しでも異常を感じた場合、おむつごと小児科医に直接見せるのが最も確実な対応方法です。
写真だけでは実際の色味や質感が正確に伝わらないことがあり、とりわけ便色カードの3番と4番の境界のように微妙な色の判断は、実物を見てもらうことで精度が上がります。
受診までに時間がかかる場合は、うんちがついたおむつをビニール袋に密封して保管しておくと診察の助けになるでしょう。
おむつの持参が難しい場合でも、自然光の下で撮影した写真を複数枚用意しておくことで、医師の判断材料になります。
うんちの色のほかに、赤ちゃんの機嫌・母乳やミルクの飲み具合・おしっこの回数と色もあわせて伝えると、小児科医はより正確に健康状態を評価できるため、日頃からこれらの情報を記録しておく習慣が役立ちます。
便色カードの使い方と番号の見方|母子手帳で新生児のうんちの色をチェック
便色カードは母子手帳に掲載された重要なツールで、新生児のうんちの色を番号ごとに比較することで胆道閉鎖症などの病気を早期に発見する目的で開発されました。
2012年から母子健康手帳への掲載が義務化されており、すべての保護者が手にできるスクリーニングツールとなっています。
便色カードの正しい使い方と番号の見方を知っておけば、自宅での健康チェックの精度を大きく高めることができるでしょう。
ここでは、便色カードの概要から具体的な番号の判断基準、日常的な活用方法までを順に解説していきます。
わが国では平成24年4月から、胆道閉鎖症のお子さんを早期発見するための便色カードが、すべての母子健康手帳に綴じこまれています。
引用元:国立成育医療研究センター
便色カードとは母子手帳に掲載された胆道閉鎖症を早期発見するためのカード
便色カードとは、胆道閉鎖症をはじめとする肝胆道系疾患の早期発見を目的に、母子健康手帳に掲載されているうんちの色見本カードです。
カードには1番〜7番までの色見本が印刷されており、赤ちゃんのうんちの色と見比べることで異常の有無をチェックできる仕組みになっています。
胆道閉鎖症等の早期発見及び早期治療のためには、保護者が便色カードを自ら活用するとともに、保護者からの相談に対して、市町村や医療機関が適切に対応することが必要である。
便色カードは専門的な知識がなくても保護者自身が日常的に使用できるように設計されており、おむつ替えのたびにうんちの色を確認する習慣づけに適したツールです。
厚生労働省とこども家庭庁が活用マニュアルも公開しているため、使い方に迷った場合はこれらの資料を参照するとよいでしょう。
すべてのママ・パパに母子手帳の便色カードのページを確認し、出産前から存在を把握しておくことをおすすめします。
便色カードの番号の見方|1〜3番は危険・4〜7番は正常の目安
便色カードの番号は、1番〜3番が危険を示す色、4番〜7番が正常な範囲を示す色として区分されています。
1番は最も薄い白色、7番は濃い黄色〜茶色に相当し、番号が大きくなるほど胆汁がしっかり腸に流れていることを意味しています。
赤ちゃんのうんちの色がカードの4番〜7番に当てはまれば、胆汁の流れは正常と判断できる目安になるでしょう。
便色カード各番号の目安を以下に整理しました。
- 1番〜3番:白〜薄いクリーム色〜灰白色で、胆道閉鎖症など胆汁排泄障害の可能性がある危険な色
- 4番:薄い黄色で正常の範囲だが3番との境界が判断しにくい色
- 5番〜6番:黄色〜黄土色で正常なうんちの色
- 7番:濃い黄色〜茶色で正常なうんちの色
1番〜3番に該当する場合は、その日のうちに小児科医の診察を受ける必要があります。
うんちの色の判断に迷ったときは、安全側に倒して受診する姿勢が赤ちゃんの健康を守る上で最善の選択肢です。
3番と4番の見分け方が難しいときは自然光の下でチェックする
便色カードの3番と4番は色の境界が微妙で、蛍光灯の下では正確な判断が難しいと感じる保護者が少なくありません。
色の判定精度を上げるためには、窓際やベランダなど自然光が入る明るい場所でうんちとカードを並べて比較することが推奨されています。
色調の比較は、出来るだけ明るい太陽光のもとで観察することが望ましいとされています。
夜間のおむつ替えで色が判断できない場合は、翌朝の明るい時間帯に改めて確認するか、スマートフォンのフラッシュを使わずに自然光で撮影した写真を参考にすると精度が高まります。
3番か4番か迷う状態が続くようであれば、自己判断を続けるのではなく小児科医に相談することが安心への近道です。
正常だったうんちの色が薄くなった場合も医療機関への受診が必要
これまで4番〜7番の正常な色だったうんちが突然1番〜3番に近い薄い色に変化した場合も、胆道閉鎖症などの疾患が進行している可能性があるため、速やかに医療機関を受診する必要があります。
胆道閉鎖症は生後すぐから白い便が出るとは限らず、生後数週間〜数ヶ月で徐々に便の色が薄くなっていくケースもあることが報告されています。
胆道閉鎖症の症例では、大部分が生後数日から4週までに、残りがそれ以降生後4か月までに便色の異常を呈します。
引用元:厚生労働科学研究 便色カード開発研究
うんちの色が日によって変わること自体は珍しくありませんが、全体的に薄くなる傾向が続く場合は注意が必要です。
便色カードの記録を日付とともにつけておくと、色の変化の推移を客観的に把握でき、受診時にも医師への説明がスムーズになるでしょう。
便色カードは生後5ヶ月まで定期的にうんちの色と見比べて記録する
便色カードを使ったうんちの色チェックは、少なくとも生後5ヶ月頃まで定期的に続けることが推奨されています。
厚生労働省の便色カードでは生後4ヶ月くらいまでうんちの色に注意するよう記載されていますが、胆道閉鎖症の中にはそれ以降に便色異常が明らかになるケースも報告されているため、余裕を持って5ヶ月頃まで継続するのが望ましいでしょう。
87%の医師が便色カードは胆道閉鎖症の早期発見に有用と考えていたが、86%の医師が啓蒙が必要と回答しています。
毎回のおむつ替えでカードと見比べる必要はありませんが、1日に1回は明るい場所でうんちの色をチェックし、母子手帳や育児記録アプリに番号を記録しておく習慣をつけると安心です。
便色カードは使い込むほど色が褪せてくることがあるため、判断に迷う場合は厚生労働省やこども家庭庁のウェブサイトからPDF版をダウンロードして活用してください。
赤ちゃんの健康を守るためのシンプルかつ効果的なツールとして、便色カードを日常に取り入れることが大切です。
新生児のうんちの色が緑から黄色に変わるなど色の変化でよくある疑問
新生児のうんちの色は日によって変わることが多く、昨日は緑色だったのに今日は黄色というケースに戸惑うママ・パパは少なくありません。
色の変化そのものは赤ちゃんの腸内環境や消化の状態を反映した自然な現象であり、多くの場合は心配する必要がないものです。
ただし、黄疸との関連や急激な色の変化には注意が必要なケースもあります。
ここでは、新生児のうんちの色の変化に関してよく寄せられる疑問を取り上げ、ひとつずつ解説していきます。
色の変化の仕組みを理解しておけば、日々のおむつ替えで感じる不安を減らすことができるでしょう。
うんちの色が黄色から緑に変わったり緑から黄色に戻るのは正常な変化
新生児のうんちの色が黄色から緑に変わったり、逆に緑から黄色に戻ったりするのは、胆汁色素の酸化度合いや腸の通過時間の違いによる正常な変化です。
腸の通過時間が短いとビリルビンが酸化されて緑色のビリベルジンに変わりやすく、通過時間が長いとビリルビンのまま排出されて黄色いうんちになる傾向があります。
授乳の間隔や量によっても腸の動きは変わるため、同じ日の中で黄色と緑のうんちが交互に出ることも珍しくありません。
赤ちゃんの機嫌がよく母乳やミルクの飲みに問題がなければ、黄色から緑、緑から黄色への色の変化は生理的な範囲と判断してよいでしょう。
うんちの色だけを見て一喜一憂するのではなく、赤ちゃんの全身状態とあわせて総合的に観察することが大切です。
黄疸のある新生児はうんちの色が緑や濃い黄色になりやすい理由
黄疸が出ている新生児は体内のビリルビン濃度が通常より高いため、うんちの色も緑や濃い黄色になりやすい傾向があります。
ビリルビンは赤血球が分解される過程で生成される黄色い色素で、新生児は成人と比べて赤血球の数が多く寿命が短いため、大量のビリルビンが産生されやすい状態にあります。
新生児は成人に比べて間接ビリルビンの産生が多いため、アルブミンと結合することなく遊離した状態になるビリルビンが増加します。
引用元:東邦大学医療センター大森病院 臨床検査部
余剰のビリルビンは胆汁として腸に排出され、うんちに多くの色素を与えるため濃い黄色や緑色のうんちになりやすいのです。
生理的黄疸であれば生後2週間程度で自然に改善し、うんちの色も徐々に落ち着いてきます。
一方で、黄疸が2週間以上続く場合は病的黄疸の可能性があるため、うんちの色とあわせて小児科医に評価を依頼してください。
黄疸はビリルビンの増加が原因でうんちの色にも影響する
新生児黄疸はビリルビンが血液中に増加することで皮膚や白目が黄色くなる現象であり、うんちの色にも直接的な影響を及ぼします。
肝臓で処理されたビリルビンは胆汁に乗って腸へ排出されるため、ビリルビンの産生量が多いほど便に含まれる色素量も増え、うんちの色が濃くなる傾向があります。
血液中で酸素を運ぶ主成分として知られるヘムは、その分解過程でビリベルジン→ビリルビンとよばれる色素に順次変換されて体外に排出されます。
引用元:大阪大学 ResOU
黄疸がある赤ちゃんのうんちが濃い黄色や緑色であれば、ビリルビンが胆汁を通じて正常に排出されている証拠と解釈できます。
逆に黄疸があるのにうんちの色が白っぽい場合は胆汁の流れが阻害されている可能性が高く、胆道閉鎖症を含む病的な原因を疑う必要があるでしょう。
黄疸の乳児を見たら必ず淡黄色便や褐色尿の有無を確認することと、直接ビリルビンを測定することが大切です。
新生児のうんちが深緑色になるのは胆汁が酸化しやすい腸内環境のため
新生児のうんちが深緑色になるのは、腸内でビリルビンが酸化されてビリベルジンに変わりやすい環境にあるためです。
新生児期は腸の蠕動運動が活発で排便回数が多いことに加え、腸内細菌叢がまだ未成熟であるため、ビリルビンの代謝が不完全な状態で排出されやすい傾向があります。
授乳後に腸の動きが一気に活発化して短時間で排便に至った場合、胆汁色素が十分に変化しないまま排出されて深い緑色を呈することが考えられます。
完ミや混合栄養の赤ちゃんではミルクに含まれる鉄分の酸化も加わり、さらに深い緑色になるケースもあるでしょう。
深緑色のうんちであっても赤ちゃんの全身状態が良好であれば、腸内環境の特性による正常な範囲と判断してください。
うんちの色が急に濃くなった・薄くなったときに観察すべきポイント
新生児のうんちの色が急に濃くなったり薄くなったりした場合、うんちの色だけでなく赤ちゃんの全身状態をあわせて観察することが重要です。
色の変化が一時的なものなのか継続的なものなのかによって、対応が大きく異なります。
授乳量の変化や体調のわずかな変動でもうんちの色は影響を受けるため、1回のうんちだけで判断せず、数回分を観察して傾向を把握することが望ましいでしょう。
特にうんちの色が薄くなる方向への変化は胆道閉鎖症のサインである可能性を否定できないため、便色カードと照らし合わせて慎重にチェックしてください。
色の変化に気づいたときに確認すべき具体的なポイントを、次の見出しで解説します。
機嫌・母乳やミルクの飲み・おしっこの回数と合わせて確認する
うんちの色に変化があった場合は、赤ちゃんの機嫌・母乳やミルクの飲み具合・おしっこの回数と色を同時にチェックすることが健康状態の把握に欠かせません。
うんちの色が変わっていても、赤ちゃんが元気に手足を動かし、しっかり母乳やミルクを飲んでいれば緊急性は低い可能性が高いといえます。
確認すべきポイントを以下にまとめました。
- 機嫌:いつもどおり泣いたり笑ったりしているか、ぐったりしていないか
- 飲みの状態:母乳やミルクの量や回数がいつもと変わっていないか
- おしっこ:1日6〜8回以上おむつが濡れているか、色が濃すぎないか
- 体温:発熱や低体温がないか
- お腹の張り:お腹が異常に膨らんでいたり硬くなっていないか
これらの項目に異常が見られなければ、うんちの色の変化は一過性のものである可能性が高いと判断できます。
ただし、複数の項目で普段と異なる様子が観察される場合は、早めにかかりつけの小児科を受診してください。
下痢や便秘・嘔吐など他の症状があれば早めに医師へ相談する
うんちの色の変化に加えて、下痢・便秘・嘔吐といった他の症状が併存している場合は、早めに医師へ相談することが推奨されます。
新生児期はもともとうんちがゆるいため下痢との区別がつきにくいですが、水のように噴き出すような便が頻回に出る場合は下痢の可能性があります。
嘔吐を伴ううんちの色の変化は感染症や腸閉塞など緊急性の高い疾患のサインである場合もあるため、自己判断で様子を見続けるのは避けてください。
受診の際は、うんちの色がいつから変わったか・他にどのような症状があるか・授乳の状況はどうかといった情報を時系列でメモしておくと、医師の診断に大いに役立ちます。
うんちの色と全身状態の両方を観察し、少しでも心配があれば小児科医の判断を仰ぐことが赤ちゃんの安全を守る最善策です。
新生児のうんちの色と形状・回数・においの正常な目安を一覧で解説
新生児の健康状態を把握するためには、うんちの色だけでなく形状・回数・においといった要素もあわせて観察することが効果的です。
色が正常でも形状が極端に水っぽかったり、回数が急に変化した場合には体調の変化を示している可能性があります。
反対に、色がいつもと違っても形状や回数が安定していれば心配のないケースも多いでしょう。
うんちの色・形状・回数・においの正常な範囲を知っておくことで、おむつ替えの際に何をどうチェックすればよいかが明確になります。
ここでは、新生児のうんちに関する正常な目安を項目別に解説します。
新生児の健康なうんちは水っぽいゆるさが正常で下痢との見分け方を解説
新生児の健康なうんちはもともと水っぽくゆるい形状が正常であり、大人の便と比較して下痢と見間違えやすい点に注意が必要です。
特に母乳栄養の赤ちゃんは便が液状に近いことが多く、おむつ全体に広がるほどゆるいうんちが出ても正常の範囲内である場合がほとんどです。
正常な水っぽいうんちと下痢を見分けるポイントを以下にまとめました。
- 正常:マスタード色〜黄色のゆるい便が1日数回、赤ちゃんの機嫌がよい
- 下痢の疑い:水のようにシャバシャバした便が普段より著しく回数が増え、色が急に変わっている
- 受診の目安:発熱・嘔吐・おしっこの減少・ぐったりしているなどの症状を伴う場合
下痢かどうかの判断で最も重要なのは、普段のうんちと比べて明らかに回数が増えたか、性状が変わったかという相対的な変化です。
新生児のうんちのベースラインを日頃から把握しておくことで、異常な変化に早く気づける体制が整います。
粘液やネバネバが混ざるうんちは腸の粘膜が刺激された際に出る
新生児のうんちに透明〜白っぽい粘液やネバネバとした物質が混ざっている場合、腸の粘膜が何らかの刺激を受けた際に分泌される粘液が便に混ざったものである可能性が高いといえます。
腸管の粘膜は外部からの刺激に対して粘液を分泌して自身を保護する機能を持っており、少量の粘液がうんちに混ざること自体は珍しくありません。
授乳量が多かった場合や、腸の蠕動運動が活発になった際にも粘液が増えるケースがあります。
緑色のネバネバしたうんちも、胆汁色素の酸化と粘液の分泌が同時に起こった結果であり、多くの場合は心配のない生理現象です。
ただし、粘液に加えて血液が混ざっている場合や、粘液便が何日も続く場合は感染症やアレルギーの可能性を考慮して小児科を受診することが推奨されます。
新生児のうんちの回数は1日4〜8回が目安で母乳栄養児はさらに多い
新生児のうんちの回数は1日4〜8回程度が一般的な目安ですが、母乳栄養の赤ちゃんはさらに回数が多くなることがあります。
母乳は消化吸収が早く、胃腸への刺激が穏やかでありながら腸の動きを活発にするため、1日10回以上排便する赤ちゃんも珍しくありません。
母乳栄養の赤ちゃんでは「便は1日2〜5回程度」が正常の目安とされています。
引用元:慶應義塾大学病院 KOMPAS
ミルク栄養の赤ちゃんは母乳栄養児と比べて排便回数がやや少なく、1日1〜4回程度になる傾向があります。
排便回数が多いこと自体は健康上の問題ではなく、赤ちゃんの体重が順調に増えておしっこの回数も正常であれば安心してよいでしょう。
逆に2〜3日うんちが出なくても、赤ちゃんが苦しがっていなければ個人差の範囲である場合もあるため、回数だけに過度にとらわれず総合的に判断することが重要です。
新生児が便秘でうんちが出ないときの色や形状の変化と受診の目安
新生児が便秘でうんちが出にくい状態になると、出たときのうんちの色が濃くなったり、形状がいつもより硬くなる変化がみられることがあります。
腸内に長時間とどまることで胆汁色素の代謝が進み、うんちの色が濃い黄色〜濃い茶色に変化する場合があります。
便秘で受診を検討すべき目安を以下にまとめました。
- 3日以上うんちが出ず、お腹が張ってパンパンに硬くなっている
- うんちを出す際に赤ちゃんが激しく泣いたり、顔を真っ赤にしていきむ
- 出たうんちがコロコロした硬い形状で、少量の血液が付着している
- 母乳やミルクの飲みが悪くなり、嘔吐が見られる
- うんちの色が急に白っぽくなった
新生児期の便秘は多くの場合、腹部マッサージや綿棒浣腸などの家庭でのケアで改善しますが、上記の症状がある場合は小児科医の診察を受けてください。
便秘によるうんちの色の変化は一時的なものが多いですが、うんちの色が白っぽくなる方向への変化は便秘以外の原因を疑う必要があるため、便色カードでの確認を忘れないようにしましょう。

